この世に、鉛筆一本を自力で作れる人間は存在しない。
市場の「見えざる手」は奇跡である。伐採作業員、黒鉛鉱夫、船の乗組員など、互いに顔も知らぬ人々が、ただ「金」という利益のために協力し、わずか1ドル足らずの完璧な鉛筆を創造するのである。
1. 大きな政府による致命的な阻害
フリードマンの提唱するマネタリズム(Monetarism)の論理の下では、国家は治安維持と最小限の通貨管理のみを担うべきである。政府が善意をもって市場価格に介入し、規制法案を推し進めれば推し進めるほど、その規制自体が少数独占的な既得権益を守る鉄壁の役割を果たすことになる。